現在人工知能の発達が世間で大きく騒がれている。
「将来ロボットが生活を支える雑事をすべて行い、人間は働く必要がなくなる」と考える楽観主義者もいれば、
「ロボットに仕事を奪われるのではないか」と悲観的に考える者もいるだろう。
そこでこのような疑問が浮かんでくる。ロボットに奪われることのない、つまり人間にしかできない仕事とは何だろうか。
この問いに対する一般的な答えとして「クリエイティブな仕事はロボットには不可能だろう」というのがあるが、それは安直すぎ。
そもそもクリエイティブな仕事というのは何かというと、多くの人は芸術やお笑いといった人間の感性に直接訴えかけるものを想像する。
そしてそれらが実際に機械にとって不可能かといえば全くそんなことはない。
非常に精度の高い大喜利ソフトが開発されたり、LINEで人工知能と会話できるアプリでは、トークする人間が最も欲している返信が高確率で帰ってくるだろう。
そしてこれらのAI人工知能の精度は将来的にさらに向上していくだろう。
現在の機械学習はただの計算能力の発達にとどまるものではない。人工知能研究の発達は、学び方さえも学習するディープラーニングを可能にしている。
つまり人間の脳により近いどころか、将来的にはそれを超える人間性をも持ちうるのである。
つまり人間だけが行える仕事などない。それが人間にとって良いものになるか、はたまた不幸を生むことになるか、誰にもわからない。